Have a life outside of work.


by seagull_blade

無題

「国民が正しく歴史を理解することが大事だ」今回の首相靖国神社訪問の経済同友会会長のコメントである。また、中国・韓国のような反日を国是とした国もそういうことを述べている。中韓については他国であるし、外交戦略などもあるだろうから別段感想を持たない。それぞれの戦略・戦術・思惑に沿った発言をすればいい。外交とはカードゲームにも似て、双方の知恵を絞り、如何にして自国の国益に合致する状況を作り出すかということだからだ。自国の国益とは勿論、相手を出し抜き、陥れることだけではなく、Win-Winの関係がベストであることは論を待たない。なかなか理想どおりになる訳はないから、次善の策、次善の策になるというだけである。私がどうしても不思議なのは、日本国内の人間が「正しく歴史を理解」などと発言することである。

発言の主は「正しい歴史理解」などというものが本当に存在していることを本気で信じているのだろうか。もし信じているのであれば、それは相当重症の大馬鹿者、関西経済同友会の会長などよく勤まるものである。ごく普通の人でも「誰にも恨まれていない」と考えている人間は少ないだろう。それはつまり、物事とは多面的であって、如何に自分が公明正大・清廉潔白に生きてきたと考えていたとしても、そう見ない見方があることくらいは多くの大人は自覚している。当然そのような物事の積み重ねである歴史の場合、立場や見方が違えば、認識も理解も十人十色になるくらいは解るだろう。言えることはせいぜい「国民一人一人が、歴史を自分自身で考えるべきだ」くらいの事しかないはずである。「国民が正しく歴史を理解することが大事だ」という発言は、あたかも「自分は正しく歴史を理解している」という傲慢でしかない。

社民党を始め、特定のイデオロギーに沿った考え方をする人々についてはあまり論及する必要を認めない。どこかに理想の世界があるという慕夏思想に捉われて突き進んだが、結局そんなものは存在しないという現実を突きつけられてヒステリーに陥っているだけだと思うからだ。ヒステリーが言い過ぎならば、ルサンチマンを抱えた結果として世の中にうらみつらみを吐露しているだけである。マスメディアというのは未だにWar Guilt Information Program にでも捉われているのか、こうしたルサンチマンを抱えた人間が牛耳っているように私には思えるがこのテーマは今は置く。

レトリックとして「正しい歴史理解を」というのであればまだ解らないでもない。立場上、そのように発言しておいたほうが有利になるという計算ならば。しかし、サヨクだろうとウヨクだろうとノンポリだろうと、本気で「正しく歴史を理解する」などということがありえると考えている人は、子供でなければ大馬鹿者である。理解とは「正しく理解した」と思った瞬間に思考停止して、それ以上何も理解しなくなる性質のものであろう。「信念の人!そりゃ何も考えない馬鹿者のことだな」という会田雄二氏の言葉を思い出した。
[PR]
by seagull_blade | 2006-08-15 18:15 | philosophism