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by seagull_blade

Running in Paradise

半年前にジムに通い始めたころ、有酸素運動の一環としてジョギングを始めた。すっかり忘れていたが、中学生の頃は陸上部に所属していたので、走ることそのものには何の抵抗も無かったのだが、ジョギングを始めてみると予想通りとてもつらい。ものの本などに、30分も走れば気分が良いとあったが、それどころではなかった。朝が弱い筆者は無理やり起きて近所の公園まで走ったりしたのだが、すぐに「あ、これは三日坊主になるな」と考え、具体的な目標を立ててみることにした。
先日、その目標を一応達成してきた。ホノルルマラソン完走である。と言っても半分はウォーキングだったが・・・。
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42.195kmとはどういう距離だったかというと、「25km以降は未知の世界」というのが正直な感想である。というよりも25km以降は全く走れなくなってしまった。前半20kmまでは2時間弱というまずまずのペースで走り続けることが出来たが、「脚に多少違和感が・・・」と思ったらもういけない。そこから走ろうにも、脚が言うことを利かない。走りこみ不足、準備不足を痛感しながらも仕方がない。ともかく止まらずに歩き続けることにして、4時間(嗚呼)後、どうにかこうにかゴール。合わせて6時間かかってしまった。

半年前にまずしたことは、シューズの購入であった。下北沢にある陸上競技用シューズ専門店で物色、とりあえずは「形から」ということで、NIKE「AIR ZOOM KATANA CAGE」を購入。やや中級者向けとも思ったが、そこは陸上競技の経験者の見栄で選んだ。結果としては、履きなれない時期に多少足をおかしくしたものの、ある程度トレーニングを積んでからは非常に快調だった。なので、6時間というタイムの責任はシューズには無い。

次に始めたことは、トレーニング計画である。と言っても大げさなものではない。綿密な計画を立てたところで、守れないのは目に見えていたので、5月・6月は週2回程度のウォーキング&週1回のジョギング30分、7月・8月は週3回のジョギング、9月・10月は週末にLSD(Long Slow Distance)、11月は調整期間というざっくりとしたものである。勿論、「出来る範囲で」というエクスキューズも手帳に記した。

計画に対して、実績は?と問われると非常に恥ずかしいところだが、60%程度というところだろうか。結構サボってしまっていた。走れなかった日は、自宅から会社までの10Kmを自転車で通勤してみたり二つ前の駅で降りたりしていたが、酒を飲んでしまうともういけない。

ハワイについて二日目、午前3:00に無理やり起床し朝食を詰め込んで、アラモアナビーチパークへ。スタートは5:00ということで、未だ真っ暗な中、既に人でごった返している。参加者は2万7千人。5割は日本人とのこと。メインスポンサーがJALなのでそれはそうだろうなどと考えながらスタートを待つ。自分の予想タイム順に適当に並ぶ。筆者は5・6時間程度だろうと考えていたので、そのあたりの位置に並ぶ。先に、車椅子のランナーがスタート。その30分後くらいにこちらもスタートした。スタートしたはいいのだが、何しろ、人・人・人。スタートラインを踏んだのは、更に30分後である。事前にICチップの埋め込まれたRFIDタグを配布され、シューズに装着しているので、タイムはちゃんとスタートラインを踏んでからゴールするまでの時間が計測されるのだが、それにしてもこの30分は長い。

沿道のあちこちから、地元の人や旅行者からの応援の声がかかる。素直にうれしい。声援を受けるなんて何年ぶりだろう。しかしこの声援の本当の有難みがわかるのは後半になってからだった。

コースはホノルル周辺の海沿いをアラモアナからワイキキを抜けてダイアモンドヘッドを超え、クアパで折り返し、カピオラニパークでゴールの42.195km(26.5mile)。ワイキキ周辺の海を右手に見ながら折り返しまで走り、ダイアモンドヘッドを下りきってゴールというものである。

スタート後、1時間弱走るとワイキキのメインストリートであるカラカウア・アベニューに出る。夜明けはまだで、クリスマスの電飾が美しい。宿泊しているホテルなどを横目にひたすら走る。このあたりはまだまだ余裕。日曜の明け方ということもあって、飲み明かした人々が冷やかし半分に声援してくれる。ちょっとうらやましいが、結構うれしい。ここまでは、ほとんど抜かれることもなく、どちらかといえばどんどん前のランナーを追い越して行く。少しオーバーペースかとも思ったが、予想よりはるかに体調がよく、問題なかろうと思い走り続ける。ダイアモンドヘッドの途中で夜明け。朝日を右側に受けながら、快調に走る。

ダイアモンドヘッドを下り、ハイウェイ沿いを走り始めたときに、「あ、脚がおかしいな」と思ったが、ややペースダウンして走る。と、給水所で水を飲むために止まった。とたんに走れなくなってしまった。心肺のほうが先にダウンすると思っていたのに、脚が先におかしくなってしまった。ここからの20キロ強は結局ひたすら歩き続ける。前半に抜き去った人々にもどんどん抜かれ、相当悔しい。苦しい。

ひたすら歩いているだけの筆者にも沿道の人は声援を送ってくれる。「Good Job!」という言葉を何度耳にしただろうか。本当にありがたい。太陽もいつの間にか昇って相当気温も高くなっている。「意地でも止まらない」と自分に言い聞かせ続け何とかゴールのカピオラニ公園へ。500メートル程度の最後の直線がやたらに遠い。
「ゴールは笑顔でね!」という声が聞こえたがそんな余裕は無い。とはいえ後で写真を見たら脱力した笑いを浮かべていた。

初のマラソンはこうして終わった。これだけ苦しい思いをしたのに、「二度とやるものか」とは思わない。最初のペースで走りきれば4時間。いつかそれを達成しようと今考えている。

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そんなわけで、真っ黒に日焼けしたまま年の瀬を迎えることとなったseagullです。これが今年最後のポストとなります。ハワイ紀行はまた改めて書きますが、まずはホノルルマラソンの感想文を書きました。声援を送っていただいた皆様、ハワイでお世話になった皆様、同行した皆様、本当にありがとうございました。
そして、相変わらず更新頻度が遅いこの『仕事以外』を覗いてくださる読者の皆様、本当にありがとうございます。来年の皆様のご多幸をお祈りいたします。

2005年12月30日 Seagull拝
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by seagull_blade | 2005-12-30 17:11 | bizarro life