黒いロシア人。
2004年 04月 27日
『仕事以外』というタイトルであるのに、仕事の話が多いので、お酒の話などを。筆者はワインを除いて大抵の酒は好きである。ワインが嫌い、ということはないのだが何故か好んで飲まない。とはいえイタリア旅行ではヴェネツィアでラッパのみしながら迷子になったりしたので、本当はなんでも良いのかもしれない。
カクテルは学生時代や社会人一年生の頃は馬鹿にして飲まなかったが、近頃は一つの酒を様々に味わうことができ、酔いたいときも、雰囲気を楽しみたい時も、筆者のように「飲みながら読書」が趣味の人間にも対応できるなかなか素敵な酒だと思っている。
先日、割と足を運ぶ「SUR」というバーで「Black Russian」というカクテルを飲ませてもらった。筆者は興味を持ったら飲んでみるという飲み方なので、なかなかレパートリが広がらない。普段は「Gin Tonic」や「Moscow Mule」など良くあるものばかり注文している。その日はなんとなく違うカクテルを飲んでみたくなり、女優の卵だというバーテンダーに「おまかせ」してみた。もちろん「財布に悪くならないように」という科白は忘れる訳にいかない。
「さっぱりしたのがお好きですよね?」「どうだろうね。知らないだけでそんなこともないかも。」「単純に私が好きなカクテルでよろしいですか?」「もちろん。お願いします。」
そして出されたのが「Black Russian」だった。「一時、ハマって家でこればかり飲んでいたんですよ。」「中身はなに?ルシアンってことはウォッカ?」
ウォッカは欧州産の蒸留酒では最古といわれている。ロシアは果たして欧州か?という向きもあるが、ポーランドが原産のようだ。どちらも元祖を主張しているが、普及しているのは勿論ロシア。モスクワ大公国のころから飲まれており、1917年の革命の際に世界的に広まった。アメリカは第2位のウォッカ消費国だが、名高い悪法「禁酒法」時代にウォッカが入ってきた為、シカゴマフィアの重要な資金源となってしまった為らしい。皮肉なことではある。またウォッカの原意は「生命の水」であり、このあたりウイスキーの語源と似ていて、洋の東西を問わず考えることは同じなのだなと思わせてくれる。
「ウォッカとカルーアです。生クリームを浮かべるとホワイトルシアンになりますよ。」「うーん。それは甘すぎそうだからこのままで。」「わかりました。どうぞ。」
カルーアはご存知コーヒーリキュールの代表格である。メキシコ産。そのレシピは半世紀前にメキシコで作られたが、詳細は余りわかっていないとのこと。カルーアのページによると「カルーア(Kahlua)」はアラビア語のコーヒーを語源としている。因みにアラビア語ではコーヒーを「カフア」と発音する。正確にはフランス語のような口蓋音が混ざるのでカナで表現しにくい。
「いかがです?」「きついね。ウイスキー並じゃない?」「そんなことはないですよ。30℃くらいです。」「大差ないじゃない。でも呑口が良いから・・・」「だから私は家でしかのまないんですよ。」「なるほど。」
「いかがしましょう?」「同じものをもうひとつ。」「かしこまりました。でも大丈夫ですか?」
残りの記憶はBlackRussianの甘さと強烈なアルコールに溶けてしまった・・・・。
カクテルは学生時代や社会人一年生の頃は馬鹿にして飲まなかったが、近頃は一つの酒を様々に味わうことができ、酔いたいときも、雰囲気を楽しみたい時も、筆者のように「飲みながら読書」が趣味の人間にも対応できるなかなか素敵な酒だと思っている。
先日、割と足を運ぶ「SUR」というバーで「Black Russian」というカクテルを飲ませてもらった。筆者は興味を持ったら飲んでみるという飲み方なので、なかなかレパートリが広がらない。普段は「Gin Tonic」や「Moscow Mule」など良くあるものばかり注文している。その日はなんとなく違うカクテルを飲んでみたくなり、女優の卵だというバーテンダーに「おまかせ」してみた。もちろん「財布に悪くならないように」という科白は忘れる訳にいかない。
「さっぱりしたのがお好きですよね?」「どうだろうね。知らないだけでそんなこともないかも。」「単純に私が好きなカクテルでよろしいですか?」「もちろん。お願いします。」
そして出されたのが「Black Russian」だった。「一時、ハマって家でこればかり飲んでいたんですよ。」「中身はなに?ルシアンってことはウォッカ?」
ウォッカは欧州産の蒸留酒では最古といわれている。ロシアは果たして欧州か?という向きもあるが、ポーランドが原産のようだ。どちらも元祖を主張しているが、普及しているのは勿論ロシア。モスクワ大公国のころから飲まれており、1917年の革命の際に世界的に広まった。アメリカは第2位のウォッカ消費国だが、名高い悪法「禁酒法」時代にウォッカが入ってきた為、シカゴマフィアの重要な資金源となってしまった為らしい。皮肉なことではある。またウォッカの原意は「生命の水」であり、このあたりウイスキーの語源と似ていて、洋の東西を問わず考えることは同じなのだなと思わせてくれる。
「ウォッカとカルーアです。生クリームを浮かべるとホワイトルシアンになりますよ。」「うーん。それは甘すぎそうだからこのままで。」「わかりました。どうぞ。」
カルーアはご存知コーヒーリキュールの代表格である。メキシコ産。そのレシピは半世紀前にメキシコで作られたが、詳細は余りわかっていないとのこと。カルーアのページによると「カルーア(Kahlua)」はアラビア語のコーヒーを語源としている。因みにアラビア語ではコーヒーを「カフア」と発音する。正確にはフランス語のような口蓋音が混ざるのでカナで表現しにくい。
「いかがです?」「きついね。ウイスキー並じゃない?」「そんなことはないですよ。30℃くらいです。」「大差ないじゃない。でも呑口が良いから・・・」「だから私は家でしかのまないんですよ。」「なるほど。」
「いかがしましょう?」「同じものをもうひとつ。」「かしこまりました。でも大丈夫ですか?」
残りの記憶はBlackRussianの甘さと強烈なアルコールに溶けてしまった・・・・。
by seagull_blade
| 2004-04-27 13:31
| bizarro life